春ソロの進化①30周年
春畑道哉(以下ハル)がソロデビューしたのは1986年。「春ソロ」30周年を迎えた2016年にアルバム「Play the Life」をリリースした。代表曲「LIFE」のミュージックビデオはライブとパーティーのシーンで構成されている。
節目を祝うパーティーに音楽家・春畑道哉を形作った10人を招いた。例えば、初期のTUBEの代表曲を作った織田哲郎は作曲家・春畑道哉に、先輩ギタリスト増崎孝司はギタリスト・春畑道哉に多大な影響を与えた。
アルバムはギターインストゥルメンタルながら、11月8日付けのオリコンデイリーランキングで3位を獲得した。異例のヒットである。
4年ぶりのソロツアー「Michiya Haruhata LIVE AROUND 2016 Play the Life」も全国6公演が行われた。セットリストの最後はアルバムに必ず入れるピアノ曲「Timeless」。04年の野外ライブ「あー夏祭り」ではギターインストゥルメンタルバージョンが披露され、映像化されている。
30周年のライブの最後。サポートミュージシャンは下がり、ハルが一人ピアノを弾く。幼少時のピアノの発表会やソロデビューした頃の写真がスクリーンに映し出される。ハルは3歳からピアノを習い、中学1年からギターを弾き始めた。「自分の音楽人生はピアノから始まり、音を奏でる喜びや沢山の人に出会わせてくれた」。ソロ30周年と、50年の人生を振り返る集大成。記念碑的なライブとなった。